一つでも持ち帰ってもらえたら…

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今日は、大人の生徒のレッスンでした。
モーツアルトのソナタに挑戦中で、来週20日に某スタジオのカフェコンサートにて演奏予定です。

最初に弾いた後で、ご自分でも「何をどうしたいのかが分からない」と仰っていましたが、その原因は、「表現」についての疑問から来ていたようでした。
曲を表現する事の本質をあまり考えない、抽象的な教わり方が関係しているように思われます。
私も、表現すると言うのは、いったいどういう事なのか、随分考えさせられました。
未だにはっきりした結論は出ていませんが、一つだけ、その曲の表現したいことに近づけば近づく程、「自分の表現」からは離れて行くのかな…と感じています。
「だから、沢山の曲を聴きなさい。まだまだまだまだぜんっぜん足りませんよ!」と、先生にもお尻を叩かれながら、追求中です(笑)

さて、曲の表現もさることながら、全体的に弾きにくそうだな…と感じられましたので、今日は何か所かを部分的に弾きにくさの解消を探っていきました。
特に和音の移動で、どうしても力みが入っていたので、

肩甲骨からの動きの確認
指先から鍵盤に伝わる重みが直接下に掛る感触の見直し
鍵盤を弾き終わった後の指を上げる動作を取り除く
第三関節を支点に、指先を立てる
弾く直前の手首の動き(上下の揺れ)を取り除く

と、こんな内容を一緒に考えながら進めました。

試行錯誤の後、
「あっ!!!!」と、目を輝かせる姿をみて、何かご自分で得られたことを、確信しました。
もちろん、聴いていてもその違いは分かりますが、感じ取ってくれた瞬間が、何よりも嬉しいのです。
その経験は、生徒自身の物です。
いつも、何か一つ、ちょこっとだけでも、持ち帰ってもらえたらいいな、そう思いながらのレッスンです。

さて、私も試行錯誤の続きをしましょうか…(*^_^*)

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