月別アーカイブ: 2014年7月

ソルフェージュってなんだろな?

ソルフェージュは、取り組んでみたい項目の一つでした。
念願かなって?ピアノのレッスンと一緒に受けさせていただいています♪

何を学ぶのか…そりゃあ、音程・音感・リズム・フウレーズ等々、視唱をしながら音楽の基礎?を勉強するんでしょう~?
位に思っていました。

が、それだけではありませんでした。
リズム通り、音符通り歌えるだけでは問屋が卸さない?(笑)
譜面通りに歌い、リズムをとり、それと同時に、和音の響き、軸になる音、拍と流、音程、曲に合った速度、体の使い方等を考えながら、手拍子をするという、何とも頭の処理能力を問われる内容です。
その上、音楽に乗って、気楽に歌って手拍子するというのですから、今の私には至難の技です。
初めから気楽に…はなかなか行きません。
ロボットみたいにガッチガチ
手拍子も手首から先だけの動きになり、ペチペチと言う音になるし、声も出なくなります。
逆に、体を上手く使えている時は、声も出やすく、響きも聞ける様です。
喉から声を出している時は、どんどん音程がずれて行くのですが、響きを感じながら歌える時は、ずれが少なくなるからです。

ソルフェージュは、脳と体の連動、力みのない体の使い方の訓練ですね。

声を体で響かせる意識は、ピアノを響かせる感覚の理解にもつながります。
ピアノは、音程がずれる事もありませんし、押せば音は出るので、苦労は声楽や他の楽器程は無いと思いますが、どの和音の響きの中でのその音なのか、の理解は、より正確なイメージに繋がります。
まだまだ、試行錯誤の連続、理解も道の途中ですが、ピアノを弾く時と共通点が多いな~と、感じています。

いつだか、友人に勧められて読んだ、ピアニストと脳の関係についての本に、演奏中に活動している脳は極めて少ないことが書かれていました。
それだけ、無意識の状態で出来ることが多いと言うことなのでしょう。
意識せずに出来ることが、少しずつ増えることを願いつつ、今日も頭をフル回転で、手拍子付きの歌を歌いたいと思います(*^_^*)

脱力し過ぎ!?

吉橋先生にレッスンを受けるようになった時は、脱力の意味が全くと言っていい程理解出来ず、全身固めて鍵盤を叩きつけ、筋トレさながらに練習をしていました。
私の腕の力こぶをみて、「ピアノを何に使ってるの?」と聞いてきた友人がいましたっけ…

初めの内、「鍵盤を触るだけ」の状態にする事が中心でした。
あれから、もう4年にはなると思いますが、脱力も進化して、ただの脱力では賄えないというか、脱力してるだけじゃ、意味がないというか、脱力ってなんだっけ!?と、またスタート地点に立たされている感じです。

何か、一つの目標があると、兎角それだけに一生懸命になりがちですが、それって、実は本質から遠ざかってしまうのではないかな?なんて、疑問を抱いています。
猪突猛進型、思い込みの激しい私は、特に陥りやすい落とし穴なもので…(笑)

脱力も、必要以上になれば、気の無い音になりますし、何やってるんだか、何をしたいんだか、さっぱりわからない音楽になります(既に音楽とは言えませんねw)。

最終地点は何処でしょう?
表現したいことが、聴き手に伝わる事です。
作曲家、曲に対する理解、知識。音になった時、流れた時のイメージ等々…
これ、全部頭の中が先じゃない?

要するに、表現の為の脱力でなければ意味がないと!(+_+)
四六時中全部脱力したままでは、音もぶよぶよになる訳です。
脱力もテクニックの内と考えると、その使い方やあり方も、考えさせられるのでした。

そうは言っても、肩や腕等、ほぼ全体の力を抜くことが目的だった時には、「部分的に脱力をする、しない」なんていう事も、言われた途端に全身硬直しただろうな、と想像が付くので、多少は進歩していると考えましょう(*^_^*)

さて、分かって来た所で、「頭の中の音楽」を積み上げたいと思います♪

心の無い言葉
考えが浅い文章
音楽も同様に、積み上げた物が有るのか無いのか、伝えたいことが有るのか無いのか、聴く人には一目瞭然ですから…

常に 「自分に軸を」 持って弾けるように♬

湿気とピアノ

湿度が高い日が続いています。
梅雨は終わっても、台風や、また冷房による温度差などで、ピアノは湿気を含み、音質や、感触が変化します。
何となく、もわっとした音に聞えたり、鍵盤の感触も、重くなったような感じがしたり…
木製品ですから、自然な事ですが、人の感覚は本当に優れていて、本の些細な違和感ですら、影響される事があります。
何だか弾きにくいな~私もそう思いながら練習する日が多くなっています。
そこで、久しぶりに思ってしましました。

「グランドピアノが欲しい!!!!!」

(笑)(笑)(笑)

物のせいにしてしまいましたよ~

原因は、
モーツアルトのロンドで、装飾音が綺麗に入らない事なのです。
感触なんて、いつだって、どんなピアノだって違うのに…
「同じことが当たり前」になっているのではないかな?
「違って当たり前」と思い直し、身体の確認をしていくと、少しずつ改善策も見えてきます。
こういう時は、教わって来た事の総動員です。
あれこれあれこれ引っ張り出して模索します。

今回感じた、弾きにくさの原因は、鍵盤に重みがかかり過ぎていたことでした。
様々な面で原因に上がりますが、装飾音の時、音階の時、和音の時、等等、必要な技術によって、改善方法や、脱力のあり方も同じではなさそうです。

どう違うのか、を説明するには、まだまだですが、基盤になる材料は一緒で、配合する割合が違ってくる感じでしょうか?そこに、自分に合ったスパイスを加える?そんな感じです。

余計分かりずらくなってしまった様な気がしますが、今後に期待してレッスンの準備をするとしましょう…w

今日のキーワードは「柔軟性」と、「瞬時の調節」です(*^_^*)♬
さて、レッスンで活かせるかな?

皆様も、良い一日をお過ごしくださいね❤

弾きながら考える事

弾きながら、考え事…することありますよね~(笑)
その時々で、気になっている出来事、家の事や人との事や、夕飯何にしようとか、材料になる物は、本当に色々あります。
が、私の場合、その考え事が頭に浮かぶ時は、意識の方向をコントロール出来ていない証拠でして…曲に集中している時は、そんなことを考えるスペースは無いはず…です。
なので、何か考えられる時は、集中出来る様に、あの手この手で仕切り直すか、それでも出来ない時は、休憩します。
休憩してもダメな時は、その日は弾くのを止めます(^_^;)

ここの所、気温も高くなり、益々集中力が削がれる季節になりました。
オンとオフの切り替えを、上手にしないと、身体も持ちませんね。

さて、その、オンとオフの切り替えですが、これもまた、口で言う程簡単には行きません。
私は、最近やっと、オンなのか、オフなのか、その時の状態が分かるようになっって来た所です。
先に上げた「考え事」を判断の基準にしています。
こうなっている時は、完全に「オフ」。
この見分けが付く事で、少し、時間を有効に使えるようになって来ました。

では、オンの時の状態は?と言いますと、考え事をしています(笑)
考え事は、考え事でも、内容に大きな違いがありまが…

希望としては、
姿勢・体の使い方・体の軸・重心・骨盤の角度・腹筋・背中・指先の感触・甲の角度・第三関節・音のバランス・拍子・響き・一つ先の音・音楽の流れ、等々考えたい事は山程あります。

が、差し詰め、体の中心と、力みが無いかと、拍感を考えられている時は、大抵集中出来ることを発見しました。そして、不思議と、その3つに意識を向けていられる時は、音や音楽の流れも自然と耳に入って来る様なのです。
逆から考えると、この3つに意識を向ければ、集中出来るという事で、初めからそこへ意識を持って行ける方法を、探しています。

そうこうして、やっと、一度に考えられる事が3~5個位でしょうか?
本当は、もっともっと沢山考えなければならない事はあると思うのですが、今の所は、このレベルを定着させたいと考えています。

自分の中で、それぞれの状態が分かっていると、見極めの手助けになりますし、体の使い方を考えながら弾けると、脱力にも、とても効果があります♪

皆さんも、ご自分の「スイッチ」を研究してみてくださいね。
もし、素敵な発見がありましたら、ぜひお教えください❤

今日は、手の甲の角度に繋がる、背中と鎖骨の状態をあれこれ考えながらの練習でした。

そろそろ、お夕飯の支度の時間ですね。
さて、どうしよう、もう少し弾きたいところですけれど…(笑)

ピアノは難しいですか?

えっと…まず、私が習っている吉橋先生の元では、「難しい」とか「出来ない」は禁句です(笑)
なので、もちろん私が生徒といる時も、禁句にしています。

理由は幾つかありますが、一言で言うと「難しい」「出来ない」と口にしてしまうと、思考や動作にロックが掛るからです。
これは余計な力みを、身体どころか脳にまで作ってしまいます。
出来る事まで出来なくしてしまう恐れがあります。

それから、私にはもう一つ、「出来なかった時の言い訳になるから」と言う理由もあります。
どこかで、言葉に寄り掛かって、甘えてしまうところがありますので…(^_^;)

また、他の言葉ですが、「ねばならない」も、同様だと思っています。
一見、良い言葉の様に感じますが、私の経験から、この言葉も、思考や動作を固定してしまう側面があると感じています。
自分も人も追い込みかねませんね。
私自身、大いにその傾向がありました。
プロのピアニストや、音大生が、毎日何時間弾きます!とか、何々をしています!なんて言うのを聞けば、そうなのか!!と、同じ事をしようと試みます。挙句、ちょっと違う方向へ行ってしまっていたり、身体に支障をきたしたり…という事もありました。

さて、そんな些細な一言を頭の中から排除するだけで、自分の可能性が広がったり、気持ちも体も楽になるのは、お墨付きです♪なので、ぜひ試してみてくださいね。

方法は簡単!
「言わない」方を選択する。

それが難しいんだよね~と、声が聞こえてきそうですが…
何かを変えるのは、人にもよりますが、それなりに時間はかかります。
考えちゃったり、言っちゃったり、は、しばらく続くと思います。
その度に修正して、どうすれば出来るようになるか、とか、出来ない原因は何か、とか、ねばならない訳がない、とか、次の思考と行動に切り替える努力が要りました。
繰り返しているうちに、すっかり前向き(少々無謀になったというご意見も聞きますがw)になりました。

誰かが言う「絶対」は、「誰か」の、であって、「私」の、ではありません。
誰かが言う「無理だよ」も、「誰か」のです。
他人の基準や価値観、見た目に受ける印象だけに振り回される事無く、客観的に物事を捉えられると良いですね。

比べるのは、さっきまでの自分。
探してみると、結構出来るようになっている事がある事に気付かれると思いますよ❤

さあ、今日も一歩を踏み出しましょうか(*^_^*)

夢のような一日

29日日曜日に、hall 60 (ホールソワサント)にて『Trio du croissant』の演奏会を聴き、その後はシャレースイスミニと言うレストランへ連れて行って頂き、美味しい食事、ハープの調べ、フランス語のお喋りに、うっとりと夢の中にいるような時間を過ごしました。

『Trio du croissant』は、吉橋雅孝先生、安藤瑛華さん、秋津瑞貴さんで結成されたトリオです。
皆さん、とても穏やかで素敵な方達ですが、毎回、一切迷いの無い演奏に、終わりまで釘づけにされます。深い響きのピアノとチェロに、ヴァイオリンの優しく華やかなコントラスト。
音の重なりや、やり取り、押し寄せる響きの波を思いっきり楽しんで参りました。
中でも、ヘンデル=ハルヴォルセンのパッサカリアと、メンデルスゾーンのピアノ三重奏 第一番 ニ短調 作品49 が、素晴らしかったです。
すっかり世界に引き込まれ、感動いたしました。

なんでも、croissantの語源はフランス語のcroissantにあるそうで、「成長する、増大する」と言う意味を持っているそうです。
良く知られている、「三日月」の意味も、月が満ちて行く様子と関係しているみたいですね。そんな由来の名前の通り、今後も更に成長と増大を重ねて行かれることでしょう♪

そして、シャレースイスミニですが、こちらでも、まるで音楽に浸る様な時間を過ごさせて頂きました。
オーナーのデニスさんは、スイス人。
ぽんぽんと洒落が飛んでくる、明るくてとっても楽しい方です。
時折、交わされるフランス語のお喋りは、まるで音楽みたいだな~と、心地よさに時間の経つのを忘れてしまう程でした。
お昼には、チーズフォンデュを頂きましたが、とても美味しかったです❤サラダ、オードブル、コーヒー、デザートのケーキ付きのコース。一番のお勧めです(*^_^*)

食後には、お庭の散策もさせて頂きました。
様々なハーブが植えられて、都会の喧騒を忘れさせてくれます。

アーティチョークの花

と、すっかりリフレッシュ?した一日でした。

この日の事を、思い出しながら書いている訳ですが、ふと、Trio du croissantと、シャレースイスミニのオーナーのデニスさんの共通点を見つけました。
揺るがない大切なものを軸に、今いる場所、持っているもので、目指すものへ「工夫する」姿勢と、その積み重ねの厚みです。
本の少し、見方や、やり方を変えるだけで、世界が広がるんだな~と、そんなことを感じつつ、不甲斐ない文章を閉じるとします。

今日一日を、大切に積み重ねられますように…