月別アーカイブ: 2014年5月

音感・リズム感

先日、「音感やリズム感は、やっぱり赤ちゃんの頃から学ばせた方が良いのでしょうか?」
という質問を受けました。

私の考えですが、特別、それだけに的を絞って早くから学ばせる必要は無いと思っています。

音感については、先日も触れましたが、音に対する感覚の土台を作ることが大切だと思っていますし、それは、生活の中、自然の中でこそ身に付くと思うからです。

リズム感についても、生活の中で生まれるリズム、生きている上で生まれているリズムが、まず大切だと思います。

朝は太陽が昇って、夜は沈んで月が出て・・・
そんな自然に沿った生活のリズムこそ、子供たちの体に深く刻まれ、音楽だけではなく、全ての基盤になると思っています。

その上に動作のリズムも加わります。
立ち上がったり歩いたり走ったり…収縮と拡散、静と動、など…

音楽にも共通している部分がありますね。

土台となる感覚やリズムが身についている子供は、音程やリズムを学びだした時も、とてもスムーズに吸収します。

子供が小さい時は、とかく色々な情報に影響されることも多いかと思いますが、人が本来持つリズムと、中身を大切に育てたいですね♪

曲のイメージ、出来てますか?

「曲のイメージ」と聞くと、情景や、感情のイメージが浮かびがちです。
でも、それは、まだ自分の持っているイメージに留まっていて、聞き手に伝わるどころか、曲の再現にまで、行っていません。

というのが、今の壁でして(笑)

こんな感じ~あんな感じ~ではなく、頭の中で、曲が再現されているかどうか、頭の中で音楽が流れているかどうか、イメージを伝えられる様にするには、どうすればいいか、を考え構築したうえで、それを開始から終わりまで、演奏がなぞる(再現する)ところまで行きたいのです。
(なんと無謀な野望!!!)

というわけで、実は、未だに「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」を弾いています(笑)

頭の中で、曲を流したいのですが、これがなかなか難しいです。
流れてくるのは、「誰かの」だったり、流しているつもりで、全然違う曲になってしまったり、はなから違う曲が流れたりします。

あんまりにも想像力に欠けるので、参っています(>_<)
と同時に、まだ、本当の意味で曲と向き合っているレベルではないことを思い知らされています。

作曲家の意図しているところ、その当時の時代背景、などなどのずっと後に、ではそれをどのように再現しようか…という思考にまでやっとたどり着くと思うのですが、そこまでの距離もさることながら、やっとたどり着いても、そこから更に膨大な試行錯誤と、技術の習得が必要です。

頭では理解しているのですが、言うが易し行うは難し、ですね。
まず、曲がしっかりイメージできるところまで頑張らないと…
そして、意志のある音楽を作りたいです…

さて、四六時中、流しますよ!曲!頭の中で♪

耳のお話し~

音が脳に及ぼす影響

こんな資料を見つけました。
先日、自然界の音が、脳にとても良い影響を与えていることについて触れましたが、その理由はもう科学的にも解明されて来ているのですね!
通りで、どんなに音源を機械的に加工しても、「感動」までには至らない訳です。
そして、多分今、吉橋先生から伝授されている事全てが、「聞こえない音」に通じているのでしょう。それがきっと「響き」なのでしょうね。

探せばもっと面白いことを発見できそうです!

では、今日も一日がんばりましょう♪(*^_^*)

良い耳を作るには…

レガートに弾くために、音に耳を傾けていて、ふと思い出したのが「良い耳を作るには…」という題材で作られていたテレビ番組です。

もう、遠い昔で、番組名など、全く覚えてはいないのですが…
確か、子供の耳は6歳までとか、そのような事を見聞きしていた頃でした。

良い耳を作るには、早くから、絶対音感を身に着けさせるとか、早くから外国語を聞かせるとか、その殆どは、早期教育に結び付くものばかりだったと記憶しています。

実行にまでは至りませんでしたが、「早く身に着けさせないと!」と、その考えを鵜呑みにした一人です(笑)

その番組では、様々な音を聞いて、脳の働きを調べる実験が行われていましたが、中でも風の音が、一番脳を活性化させるという結果だったことを覚えています。

特に、風で揺れる葉の音が一番良い結果でした。
山登りやハイキングが趣味の人は、元気で長生きする傾向にあるとも言っていましたっけ…運動と、脳の活性化が合わさっているのですから、納得できますw

風の音に耳を澄ませると、サワサワザワザワ言う音に混ざって、人の声や、鳥の声や、虫の声や、水の音や様々な音が、色々な方向から聞こえてきます。

重なったり、一つだけだったり、同時だったり、大きかったり小さかったり、近くで、遠くで…

これは、まるで音楽のようだな~と思いながら、風の音に耳を傾けています。

最近は、聞こうとしなくても否応なしに「音」が聞えてしまう状況が多くなりましたが、そんな中でも、歩きがてら、ちょっと木の下で足を止めてみると、自然の音楽に出会えます。
ぜひ、耳を傾けてみてくださいね♪

レガート

吉橋先生は、ことレガートに関しては厳しいです。
今取り組んでいる、グラドゥス・アド・パルナッスム博士のレガート(特に左右の手で弾く部分)に、苦戦しています。

レガートの基本は、音がつながることですが、ズルズルとつなげても、即刻却下です(笑)
ペダルでつながるからOK~とか、そんな甘い考えで臨むと、バッサリ切られます。
先日切られたばかりw

ペダルを使わずに手だけで音をつなげられないといけません。
更に、音は重ならないけど、レガートに聞こえるように弾かないといけません。
途中で、音の凸凹があっては、レガートとは言えないのです。

そこで、細心の注意を払って、音に耳を傾けますが、これがまた悪循環でして、だんだん体が前のめりになり、力が滞り、余計打鍵のむらを生み出します。

む、むつかしい!!!

半分崩壊しながら弾き終わり、力がどんどん上に溜まって行きます!と先生に訴えたところ、既にお見通しでした。

こうしよう、こうしたい、という意識が働く時、身体は無意識に、出来る方向と逆に向かって行く傾向にある様です。

先生からいただいたアドバイスは、「力を外へ発散させる」でした。
力をどうピアノに伝えるか、だそうです。

なるほど~

また一つ、違う角度からの見方を手に入れました♪

力が入って行った時、そう捉え直すと、ふっと楽に弾けます。

でも、まだまだ…(^_^;)
弾けないところでこそ、力が入りがちなので、コントロールが大変です。
それも計算内で弾けるようにしたいです。

さて、心がけて練習しようかな…♪

教材を考える

教材を選ぶ立場になって、ピアノレッスンにおける導入時の教材が、信じられないくらい沢山あることに、改めて驚かされています。

バイエルはつまらないのよね~とか、子供は楽しくないとやらないのよ~とか、ハノンについては、今はやりませんね~という声を耳にしますが、本当にそうかなぁ?言い切っちゃっていいのかな~?と考えさせられます。

先日の吉橋先生のレッスンで、バイエルやチェルニー、ハノンについて考えさせられるところがあったので、余計にそう思うのかもしれません。

楽譜売り場で、何冊ものシリーズになっている教材を見るたびに、バイエル2冊で済むところを、楽しく面白く?するために何冊にも引き伸ばしている様にも思えます。
かといって、全面否定する訳でもないのですが…

なんとなく、このシリーズでやっておけばOK!というレールのようにも見えてしまいます。(…化粧品みたいですねw)

それは、昔から使われている教材についても、指導方法につても同じだと聞きます。
そのレールで育ってしまったのが、丁度私の世代のようなのです。
尚更、教わってきたことを、そのまま伝えて良いのか、良く良く考えなければならないな、と思います。

と同時に、早くから、表現豊かに(?)大きなはっきりした音で弾くことの方が、受け入れられ易い側面もあり、伝えること、理解を得ることの難しさを感じています。

さて、吉橋先生に付いてからのレッスンで使用した教材は、一般に「子供の」とか「初心者の」というレベルの物が圧倒的に多いです。

今何弾いてるの?という質問に答えると、ああ、子供のころに弾いたわ~と言われる作品がほとんどです(笑)

なんで私がこの教材を!?と、お怒りになる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、そこから学んでいることは、想像を遥かに超えていますし、演奏会などで聴く度に、楽譜の題名の付け方や、レベル分け?に、疑問を感じると共に、それを基準にして考えてしまう、判断してしまう意味の無さにも、気づかされています。

今、レッスンでハノンを学んでいますが、もちろん指を鍛えるため、独立させるためではありません。ハノン5分で、手や指ではなく、「脳みそがぐったり」な練習をしています(^_^;)

その時の目安によって、付随する教材も変わります。
「到達地点によって、必要な内容を、その都度考えて使用する。けれど、全てに一連の繋がりがある。」
まだ、自分の課題すら分析しきれませんが、目標や、何を伝えるのか、を常明確に持ちたいですね。生徒さんにも、自分にも…

過去をなぞるだけ、レールに乗るだけの楽な方向で決めることだけは無いように…と、楽譜屋さんに行くたびに考えるのでした。

ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポン

ラ・フォルジュルネ・オ・ジャポンが終わってから、一週間経ってしまいました。
とっても感動的だったので、すぐに感想を書こうと思っていたのですが、どうも頭の中全部を音楽に占領されて、なかなか思うように筆が進みませんでした。
今回は、ベレゾフスキー、エヌティエ、そして最後に吉橋先生のトリオを聴きました。
ベレゾフスキーの圧倒的に押し寄せる、ダイナミックな響き。
ペヌティエの、まるで完璧な調和を意味するような音楽。
吉橋先生のトリオでは、音楽の空間に、すっかり引き込まれました。
まだ、思い出すとそこにいるような感覚に陥ります。

心に残るどころか、脳裏に焼き付いて離れないのですから、すごいことです。
曲の持つ力だけではないかもしれないし、本来の曲の姿なのかもしれないし、演奏する人の力なのか、もう、考え出すと、きりがありません。
一つだけ、これは絶対なんだな!と思い知らされたのは、「和音が主体」です。
その響きの中で、と常日頃、先生から言われていますが、それがどういう事を意味するのか、身を以て体感しました。
ああ、その場所まで行きたいな…

お知らせ♪

毎年恒例のラ・フォルジュルネ・オ・ジャポンが近づいて来ました♪
今年も、師匠の吉橋雅孝先生がピアノ三重奏で出演されます。

エリアコンサート日程

今年は、ドビュッシーです。
とっても楽しみです(*^_^*)❤

期間中は、四六時中東京駅かいわいで音楽が演奏され、ワインを出す屋台なんかもあって、ちょっと外国にいるような気分が味わえます。
音楽っていいな~と思える素敵なイベントです♪

通勤の様に期間中毎日通う友人もいます(笑)
ちなみに私は2日行く予定です。
皆さんも、ゴールデンウィークにいかがでしょう?

また、先生は引き続き、来月6月15日には、三鷹市民コンサートに出演されます。
曲は、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番です。
お近くの方は是非!
三鷹市民コンサート詳細