「姿勢」の勘違い

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ものすごく久ぶりに 「脱力/ピアノ」 でネット検索してみました。
3,4年前までは、毎日のようにやっていたことですが、その当時もこれほどあったかな?と思うほど、沢山の記事や動画が見つかります。
ブログ、ホームページ、動画を簡単に作って公開できるようになったからでしょうね。
・・・そういう私もその恩恵に預かっている一人ですがw

さて、いくつか開いてみて、面白い発見がありました。
姿勢姿勢、と言っているのに、ピアノと結びつくと、なぜか手の方ばかりの話になり、胴体や、足の話は見たところには出てきませんでした。
YouTubeで見た動画も、「ピアノ演奏時の姿勢」の題名で、手しか映っていない。姿勢、と言えば体全体か背筋が伸びている状態が思い浮かぶと思うのですが…
なるほど、ここに脱力から離れてしまう原因がありそうだぞ?と、受けて来たレッスンについても思い起こしてみましたが、やはり、胴体の話は無かったと記憶しています。
指先と、手のひら、手首、せいぜい肘と肩までです。
なぜ、手の話だけでは脱力から離れていくのでしょう?

人は、意識を向けた方向へ、力が入る傾向があります。
意識の配分が、「手」だった場合、その手に力が行ってしまうからだと思います。手は前に出しているので、自然と体重も前かがみになります。

力を抜きたいのに、潜在的に力が入るような行動をしているのですね。
その上、「大きな音を出す」「はっきりした音を出す」為に、重心を前にかけて!など言われるので、拍車がかかります。これでは、重心は高くなる一方です。肩こりや頭痛も起きそうです。
そして極めつけは、「身体で表現」
本当に体で音を表現できるでしょうか?
胴体に近い楽器や歌は、有効な面もあるでしょうけれど…
色々な動画を検索してみたり、コンサートに行ってみても、世界的に活躍するピアニストで、身体で音楽を表現していると感じることは今のところありません。
中には、「頭を揺らすと聞こえてくる音が変わってしまう」と言っているピアニストもいます。
視覚から入る情報はとても強いと言われています。
実際、注意事項も、口頭より張り紙の方が効果があるとか…
話が少々反れましたが、「ピアノの音の表現は、鍵盤に指が触れて、底に達するまでの本の何ミリかの間で作られます。その何ミリかの中に神経を注ぐとなると、とてつもない集中力とコントロールが必要とされるのです。」と吉橋先生はおっしゃいます。
それを可能にするためにも、余計なところに力が入らない「脱力」が大切になってくるのですね。最近はそのことがやっとわかってきた様に思います。

力を抜かなくてはならないところに力が加わらぬよう、土台や本体に目を向けてみてくださいね。ふっと腕が軽くなる瞬間を感じられたら、どうぞ、その感触をお忘れになりませんように♪

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