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今日は、表現について少し触れようと思います。
曲を再現するにも、心を動かす演奏をするにも、「どう表現するのか」を考えなくてはなりません。
これもまた、先生によって教え方は色々ですね。
「体を使って」と仰る先生もありますし、そうじゃない先生もいらっしゃいます。
そうじゃない先生の方が、圧倒的に少数だと思いますが…
体を使って…と言われると、ついつい「体で表現する」に結び付けたくなってしまいます。
この言葉も、先入観を植え付ける原因であることに、今になって気づかされています。
では表現はどうつけるのでしょう?
そこに必要な要素を考えてみた時、ぱっと思い浮かぶのは、「強弱」その次に「間」でしょうか。
どちらも弾き手の塩梅で、表現が変わってくる、やりがいのある部分です。
(楽譜や曲からはみ出してしまうと困りますが…私は未だに苦労していますw)
さて、体を使わずに(体で表現せずに)強弱やニュアンスを付けるのは、難しいんじゃないのかな?と思っていましたが、実は、体や手首をうねうねしたりしなくても、強弱は充分つけられますし、その方が力が分散せず、響きのよい美しい音が出ます。
鍵盤を押してから、音が出る場所に到達する(ハンマーが弦を打つ)距離は6ミリ前後だそうです。音の響き、強弱、ニュアンスなどは、この小さな世界の中で作られているわけですね。
ぜひ、このミリ単位の中だけで、指先のみで、色々な音を出してみてほしいと思います。
以外にも、こんな音がこの程度の動きで出せるのか!などの発見があり、とても面白いです。
また、その範囲の中で、いかに有効な音を作り出すか、そのための指先への神経の集中や、体の使い方を工夫すると、さらに幅が広がります。
また、体の使い方の工夫は、弾きにくいところ、いつもつっかえるところ等の改善にも役立ちますし、無駄のない動きを習得出来ます。
ちなみに、これは経験からですが、背中から大きく振りかざすように打鍵しても、フォルテは出ませんし、指先に力が入っていては、ピアニシモは出せません♪
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