「エリーゼのために」を分解してみよう…としたら~

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レッスンの曲は、その曲を通して、何を伝えられるか、また、伝えたいかを、まず良く考えます。
出来ることが、狭い範囲に限られているからなのですが、習う立場で弾いていた時とは、また違う角度から曲を見ることが出来て、とても勉強になります。
と、同時に、その当時は、本当に「ただ音を並べる」「音の大小」「こんな感じ!」にしか終始していなかったことに、気づかされてもいるのですが…

さて、「エリーゼのために」で、何を伝えられるかを、あれこれ探っていて、あれ!?と思ったことがありました。
バイエル教本にある動きが実に沢山入っているのです!
なるほど!この曲が、学習に取り上げられる意味が解ったように感じました。

そんなことに感心しながら、ふと、あれ?バイエルさんは、いったいいつバイエルを作ったのかしら?という疑問にかられ、調べてみたところ、ベートーヴェンより若い方だったことを知り、またもや思い込みで生きていたことを、思い知らされたのでありました(笑)

通りで、「エリーゼのために」に必要なテクニックがバイエル教本に満載なわけです!「バ」が付くだけで、バッハと同年代という思い込み!?なんとまあ浅はかというかなんというか…
ベートーヴェンの曲を弾くためのテクニックの習得、というと、チェルニーが真っ先に思い浮かぶのですが、だけではなかったのですね~
バイエルや、チェルニーが長きに渡ってその座を維持し続けて来たことに、納得すると同時に、その当時の作曲家の曲を学ぶ理由を垣間見た気がしたのでした。

が、あれこれ考えていると、思考はあちこちへ飛んでいきます。
おまけに、良いタイミングで、先生や友人から、意見を聞く機会に恵まれたのでなおのことですw
さて、果たして、バイエルやチェルニーは、ベートーヴェンを弾きこなすために、曲を書いたのかしら???
ベートーヴェン以前にも、作曲家は沢山います。
それに、バイエルも、チェルニーも、練習曲と言われて取り組むから、(特にチェルニーは指導者としても知られていますし)その方向から見ていますが、要素は多いにせよ、練習曲のくくりでだけ考えるのは、ちょっと違うかな…と感じる曲も沢山あります。
先日は、自分のレッスンで、ハノンも、ただの指鍛えの練習曲ではないことを体験し、考えを改めたところでした。
つくづく、思い込みは損だな~と感じつつ、どうも、教材の題名や、誰かがした分類のみで、曲のイメージやあり方まで型にはめてしまっているのではないかな…と、思ったのでした。

先入観を植え付けられる情報は、身近に嫌と言う程はびこっています。
一度持った先入観も、ゼロにして、改めて向き合うことで、世界はうんと広がりそうです♪

おまけ1:参考に…作曲家年表 (*^_^*)

おまけ2:「エリーゼのために」で学べること

*8分の3拍子のリズム
*曲の作りと変化(小ロンド形式と言うらしい!)
*右手 4,5指のトリル 
*両手 オクターブの移動
*装飾音3種
*同音と音階交互の組み合わせ
*3度の和音の移動
*左右交互のメロディの交換
*同音打鍵
*6度の和音の移動
*アルペジオ
*半音階

その他にも、レガートやスタカート、バランス、指示記号、調性等々、いくらでも出てきそうです!(+_+)

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